標高差:639m
累積標高差:1,533m

2015年05月22日(当時66歳)


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長野県飯田市上村
コースタイム:7時間45分(休憩時間含まず)
登り:4時間11分
下り:3時間34分
ウィキペディアから
  山頂は樹林に囲まれ展望はきかないが、北側斜面を少し下った辺りは、伐採されているため、南アルプス、中央アルプスを望むことができる。 従来は、青木林道入口のゲートから、長い林道歩きをするルートしかなかったが、2006年に飯田市がしらびそ峠から尾根伝いの登山道を開設したため、時間短縮できるようになった。 この登山道は途中の尾高山までは道があったが、尾高山から奥茶臼山までを新たに整備したものである。 付近に山小屋はないが、しらびそ峠登山口の南に市営のホテルがある。
Road Map :中央道を飯田ICで下りて、県道251号線を東進し、矢筈トンネルを抜けてしらびそ高原に向う。
Route Map:しらびそ峠の登山口から尾高山を経由して山頂を往復する。
日本三百名山』 奥茶臼山へは展望が無く、コケ生した原生林が続くのみ。 展望はしらびそ高原の方が素晴らしかった。
奥茶臼山を登り終えて
  奥茶臼山に登る前にしらびそ高原からの展望を見たのが悪かったのか、
道中に見える展望に対しては何の感激も湧かなかった。 8kmの行程中、見所が何も無く同じ景観が続くだけの超退屈な山だった。
  青木林道側から登ればどうだったのか? それは登ってみないと判らないことであるが、更に距離が長いので登るだけで精一杯になりそうだ。
しらびそ高原(1,918m)
  アルプスの大展望を始め、周辺には隕石クレータへの遊歩道があるらしいが、疲れたので散策する気にはなれなかったのが残念。
今日の温泉
  当初から ”ハイランドホテル”と決めていた。 山のテッペンのホテルなので温泉ではないと思っていたが、フロントの説明では地下から鉱泉を汲み上げて沸かしているので温泉と成分は同じと言っていた。 温泉はどうでも良いが、入浴料の安さ、お風呂からの大展望、ソープ、シャンプーの質の高さからお気に入りのお風呂となってしまった。
帰宅する
  直ぐ隣りに信州百名山の ”鬼面山”があり、2時間で登れて山頂からは大展望と今日会った地元のハイカーから聞いたのだが、今日の詰まらなさ過ぎた山で気力が切れてしまったので今回は三山で帰宅することにした。

前日の移動
  経ヶ岳登頂後はみのわ温泉”ながたの湯”で汗を流し、伊那市街のすき家で自分自身にうな丼大盛を奢ってあげて、しらびそ高原に向う。 しらびそ峠の登山口は標高 1,833mもあるので標高の低い所での車中泊をしようと思ったが、途中に適当な場所が無く、結局、登山口まで登ってしまった。 登山口にはトイレが無かったので更に標高の高いしらびそ高原 標高 1,918mまで行くと綺麗な大きなトイレがあったので朝の放射冷却による寒さを覚悟してしらびそ高原で車中泊することにした。

253〕奥茶臼 (2,474m)
おくちゃうすやま
05/20 05/21 05/22
奥三界岳 経ヶ岳 奥茶臼山
今回のミニ遠征
前日、登山口がある ”しらびそ峠”からの展望には驚いた。
当初はここで車中泊の予定であったが、トイレも水も無いので更に
標高の高い ”しらびそ高原”まで行くことになった。
同じく ”しらびそ峠”から南アルプス南端の山々を見る。
俺を一番イジメてくれた ”池口岳”(2,392m)が見えたのが嬉しかった。
この写真をずーーっと北の端までスケッチしたのがこれ。
”しらびそ峠”からハイランドホテルの建っている ”しらびそ高原”に移動すると
大展望の中、大きなトイレと広い無料駐車場があったので、ここで車中泊することに決める。
展望もさることながらハイランドホテルの立派さには驚く。 ホテルに宿泊する予算はないが、
明日の下山後にはお風呂には入りたい。 しらびそ高原を散策して時間を潰して、
まだ明るい6時に寝るが、朝方は予想以上の外気温4℃まで下がった。
〔山歩き当日〕 ”しらびそ高原”で朝飯を食べて ”しらびそ峠”の登山口に移動する。
        ”しらびそ峠”には大阪ナンバーの車が1台、車中泊をしていた。
登山口にあった距離と所要時間表示を見て嫌気が差す。
登る前からテンションが下がってしまった。
4時56分に駐車場から直ぐ横の登山口から歩き始める。
気温5℃と寒いのでW・Bを着て手袋を履いておく。
尾根は幅広くなり、尾根とは感じられなくなる。
笹原の尾根道から始まる。 お陽さんは山影になってしまい
中々明るくなってくれない。 笹は背が低くうるさくは無い。
最初の名無しピークに向けて緩やかに登って行く。
一つ目の ”ビューポイント”表示が出て来たが、少し横道に入る必要があったので、周囲が明るくなるであろう下山時に寄ることにする。
2つ目の ”ビューポイント”は登山道沿いにあったので寄ってみた。
昨日、しらびそ高原から見た南アルプスと同じ風景なので感激は少なかった。
昨日見たのは西日が当っていたので今の状態より数段綺麗だった。
昨日、下山して来たハイカーの弁によると、昨日の朝は真っ白な山だったのに
昼からは雪が消えてしまったと言う。 それはおとついの俄か降雪のせいだと説明しておいた。
上の展望は樹木で北側(左側)が見えなかったので場所を変えて写真を撮る。
38分にて ”前尾高山”(2,082m)に着く。
標識が無ければ通り過ぎてしまう位にピーク感が無かった。
登山口からは標高差にて250m登ったことになる。
”前尾高山”には山頂らしいピークは無く、周辺はほぼ平らであった。
”尾高山”の山頂まで1.0kmの表示が出て来た。
折角稼いだ標高を大きく下って吐き出して行く。 勿体無い。
3つ目の ”ビューポイント”から南アルプスの南端部が望めた。
まだ山影となり陰気な光景だった。
ビューポントがあると言うことは、それ以外には展望が無いと言うことだろう。
1時間04分にて ”尾高山”の山頂まで0.5kmの表示を通る。
シラビソ、トウヒの樹林帯の中、変わり映えしない光景が続く。
やっと変わり映えする岩尾根道になって来た。
前方に ”尾高山”らしいピークが見えてきた。
1時間24分にて ”尾高山”(2,212m)に着く。 ここまでの所要時間を
1時間とうろ覚えしていたので1時間を越えた時は自分の遅さで体調を
心配してしまった。 だが、実際の標準コースタイムは1時間40分だった
ので、それは切っていたので安心した。
ピークに着く毎に下って行くので、標高は中々稼げない。
見通しの良い地点から ”奥茶臼山”が見え、そこまで越えてい
く必要のある2つのピークも望めた。 山歩きはまだこれからだ。
コケの詳細な名前は判らないが ”スギコケ”の仲間には違いない。
コケの詳細な名前が判るハイカーはまず居ないと思う。
針葉樹林の中のコケ原が続く。 と言うよりこのパターンしか無いのだ。コケは自分でも栽培している程に好きではあるが、
同じパターンが続き過ぎるのでかなり飽きて来た。
これだけ変化が無いと、場所の経過が全然判らなくなってしまう。
屋久島の ”もののけの森”よりはこちらのコケ原の方が
素晴らしいが、コケはもうええで! の感じになって来た。
この写真を代表例として、以下同じで済んでしまいそうだ。
2時間06分にて ”奥尾高山”(2,266m)に着く。
ここも山頂表示がなければ気付かずに通り過ぎていただろう。
ピークに着けば、お決まりの下りに入る。
この登山道の累積標高差は相当なものになると思われる。
珍しく変化があり、大きな岩が現れたが左横を通るだけった。
岩登り位させてくれよ。
逃げない鳥が居たので写真を撮って帰宅後調べて見ると
腹横が黄色いので ”ルリビタキ”の様だった。
3時間20分にて ”奥茶臼山”まで2.0kmの表示を通過する。
時速に換算すると歩行速度は約2km/hとなり、自分としてはこんなものか。
2時間51分にて ”奥茶臼山”まで3.0kmの表示が出て来るが、
全行程が8kmなのでまだ4割近く残っている。 もうバテたぞ。
時折、南アルプスが顔を覗かせてくれる。
前方に ”奥茶臼山”が見えて来たが、まだまだ遠い。
立枯れ帯に入って行く。 少しは変化があり嬉しかった。
手前のピークへ登って行く。 もうフラフラだ。
幾ら歩いても見えている山には変化は無いが、
見る角度が変わって来たので山容は変わって来ている。
おう! やっと山頂か?
多分、最後の登りに入ったと思う。
この希望的観測はよく裏切られている。
展望を得るには更に進んで大きく下って ”展望地”に向う必要がある。途中まで行ってみるが、登り返しが辛そうなので割愛した。
ここまでで疲れて、もう体力的には意気地無しになっている。
4時間11分にて ”奥茶臼山”(2,474m)に着く。
山頂は聞いていた通りに樹林で覆われて展望は殆んどない。
北アでは高山帯に入っている標高であるが南アではまだ樹林帯である。
誤魔化しではるが山頂から樹林越しに見た ”中央アルプス”。
見えていないのと同じか。
同じく山頂から見た ”南アルプス”。
これは散々見てきたので見えなくても結構です。
東大阪のオヤジにシャッターを押して貰い記念写真が撮れた。
オヤジは持て余す体力で展望地まで下りると言うので、
ハイランドホテルでお風呂に入ることを伝えて先に下山する。
下山しようとすると大阪ナンバーのオヤジが登って来た。
登山口を俺より30分遅れで出発したらしいので相当足が早い。
既に日本三百名山を260山程、走破しているらしい。 同じ関西出身
なので、このオヤジと山談義が始まる。 俺は疲れて昼飯が食えなかったが、オヤジはがつがつと昼飯を食い出した。
体力不足から最高の展望地まで行くことが出来なかったので、
登り時に見た展望で我慢して下山して行く。
金曜日なのに他に2組のハイカーが登って来た。
どうと言う事はないが残雪が少しあり。
登り時にも見ていた ”雪田”の写真を撮っておく。
下山51分にて登り時に見付けることが出来なかった
岩本山”(2,269m)の標識を見付けることが出来た。
下山時も同じく景観で飽き飽きしている。
岩全体にコケが張り付いていた。 ただそれだけ。
今は小さな池となっているが、その内、消滅するのだろう。
アルプスへの展望にも飽き飽きして来ている。
と思っていると登り返しのピークが出て来た。
振り返り ”奥茶臼山”を見る。 遠かったなー!
山名に間違いが無いと思うが、どうかなー?
”光岳”の ”光石”も見えていたので、こちらの同定は間違いないと思う。
”易老岳”は実際に登ると樹林に覆われた山とは思えなかった。
登山道は歩き易く、下りではスピードアップ出来ているが、
登り返しに差し掛かるとガクンとスピードが落ちる。
長距離にもうバテバテである。
下山2時間16分にて ”尾高山”(2,212m)に戻る。
一度軽く登り返し、平坦地に入って行く。
下山途中から ”前尾高山”を見る。
ピーク越えは後一つと思うと元気が出て来る。
下山3時間にて ”前尾高山”(2,082m)に戻る。
これで後は下り一方になるので、体力不足は
重力エネルギーで補うことになる。
緩やかに ”前尾高山”へ登り返して行く。 登り返しはつらい。
登り時には寄らなかった一つ目の ”ビューポント”に寄ってみる。
ここからしらびそ高原、ハイランドホテルがばっちりと見えた。 他のビューポントからは見えない
展望である。 若いハイカーが山頂までは1時間程ですか? と聞いて来たので、この時間からは
無理だと助言したが、どうも登りたい様子だった。 代わりにしらびそ高原に行ってみたらとも
言ったのだが・・・彼がどうしたのかは心配である。
尾根道に入るとゴールは目の前だ。
笹原道から尾根道に入って行く。
今頃、天気が良くなって来た。
駐車場に戻ると山中ですれ違ったハイカー分の車が増えていた。
心配した若いハイカーは登頂を諦めて下山して来た。
それが正解です。
下山3時間34分、階段を下りると登山口となり
長かった ”奥茶臼山”を終了する。
登山道のどこよりも ”しらびそ峠”の方が展望がよろしかった。
若いハイカーには道中、これより良い展望は無いからと伝えた。
早速、”ハイランドホテル”のお風呂(500円)に入浴する。
貸し切りだったのでお風呂の写真を撮る。
お風呂の窓からは南アルプスが一望出来る贅沢なお風呂だった。
シャンプー、ボディソープも良い物が置いてあり、500円は
安い位の良いお風呂だった。
しらびそ高原からの ”中央アルプス”の展望。
2024年6月18日更新
今日の温泉